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ACC設立25周年のごあいさつ

一般の皆様へ 医療従事者の方へ

 

 2022年4月1日、エイズ治療・研究開発センター(ACC)は設立25周年を迎えました。

 ACCは1996年3月29日のHIV訴訟の和解を踏まえ、HIV感染症治療の恒久対策として1997年4月1日に国立国際医療センター(当時)に設立されました。以後、患者の皆様、NCGMおよび全国のエイズ治療拠点病院の皆様、厚生労働省や地方自治体など行政の皆様にご支援いただきながら、「患者参加型の医療の実現」を目指してまいりました。まずは、関係各所の皆様方へ御礼申し上げます。

 1996年に開発された多剤併用療法によるHIV感染症の治療はその後も進歩を続け、HIV感染者の予後は飛躍的に改善されました。治療で血中のウイルス量を低く抑えることができればパートナーへの感染はゼロになることが証明され、この面での日常生活上の制限もなくなりました。また、感染リスクのある方が予防的にお薬を飲むことにより感染を防ぐことができることも証明されました。これを受けACCでは、日本国内での新規HIV感染ゼロを目指した取り組みや、HIV感染者の皆様が地域の中で安心して医療が受けられるように医療連携を推進する取り組みを行っております。研究面においても国内外の関係機関と連携し、新規薬剤開発や基礎研究、政策評価などに取り組み、さまざまな課題解決に貢献しております。

 今後もHIV感染者すべての方々の生活の質の向上を目指し、ACCスタッフ一同、様々な課題解決に取り組んでまいります。引き続き、変わらぬサポートをよろしくお願い申し上げます。

2022年4月1日
ACCセンター長 岡 慎一

 

設立の碑

設立の碑

国立国際医療研究センター病院 正面玄関には、ACC設立の趣旨(目的)を記した設立の碑が設置されています

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