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患者さんをご紹介いただく際のお願い

更新日:2022年4月28日

治療の進歩によりHIV感染者の生命予後は劇的に改善していますが、高度免疫不全の状態にある方の初期診療や適切な抗HIV薬の選択、抗HIV療法導入の段階では、専門的な知識が必要となります。初期評価と併行して適切な社会資源の導入準備を進める必要もありますので、HIV感染者の診療経験がない場合には、感染が判明した早い段階で一度はHIV感染症を専門とする医療機関に相談することが望まれます。

紹介医もしくはHIV検査を受けた保健所などの検査機関からの初診の予約は、地域医療連携室で受け付けています。患者さんご自身で予約される場合には、予約センターへお問い合わせいただくようご案内下さい。初診日は全身の状態を把握するための診察・検査に長い時間がかかります。予約時間を大幅に超過 (おおむね1時間以上) する場合には、予約の取り直しをお願いする場合がありますので、患者さんには予約時間通りに来院いただくようご案内ください。

なお、患者さんをご紹介いただく際には、診療情報提供書に以下の情報をご記載いただきますようお願いいたします。

  • スクリーニング検査の施行日、検査法(IC法・ELISA法など)とその結果
  • 確認検査施行の有無
    確認検査を行っている場合は確認検査の施行日、検査法(Western Blot法・PCR法など)とその結果
  • 感染症法に基づく届出の有無
  • 病名告知の内容
  • 病名告知の範囲(本人のみ、など)

入院中あるいは退院直後の方、緊急対応が必要と考えられる方のご紹介にあたっては、必ず事前に主治医からの情報提供をお願いいたします。

入院適応がある方が事前の連絡なしで突然受診された場合、空床状況の関係で他院への再紹介を余儀なくされる可能性があります。また病歴の長い方については、事前に情報をご提供いただくことで、必要な対応(検査・他科依頼など)を効率よく進めることができ、また状態の悪い方を不要にお待たせする可能性が低くなります。

入院中の方で、入院継続による診療が必要と判断される場合には、転院対応も可能ですので、主治医よりご相談ください。

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