3.プロテアーゼ阻害薬の血中濃度測定に関する臨床研究

分担研究者: 桑原 健(国立大阪病院 薬剤部)
研究協力者: 高田寛治1、芝田信人1、白阪琢磨2、上平朝子2、吉野宗宏3、西野 隆4、平林義弘5、照屋勝治5、土屋亮人5、寺門浩之6、鷺坂昌史7、 山元泰之8、中村哲也9、味澤 篤10、今村顕史10、安藤 恵11

(1京都薬科大学薬物動態学教室、2国立大阪病院免疫感染症科、3国立大阪病院薬剤部、4国立九州医療センター薬剤部、5国立国際医療センターエイズ治療研究開発センター、6国立国際医療センター薬剤 部、7国立名古屋病院薬剤部、8東京医科大学病院臨床病理科、9東京大学医科学研究所感染免疫内科、10東京都立駒込病院感染症内科、11東京都立駒込病院薬剤科)

研究要旨
  1. 平成12年度に作成したプロトコールは国立大阪病院、国立国際医療センターの2施設で承認され臨床試験を開始した。
  2. 研究班のホームページを開設し、平成13年7月から運用を開始した。研究班での測定件数は269検体で、内訳はSQV:43、RTV:100、IDV:31、EFV:47、APV:11、LPV:37件であった。
  3. EFVの血中濃度について検討した結果、当院の薬物血中濃度測定値(12h)は国内第T相試験に比べ、高い傾向が認められた。精神神経系副作用が認められた群は血中濃度が高い傾向を示した。EFV服薬中断後に耐性ウイルスが出現した症例について検討した結果、耐性HIV株が出現した症例の平均値(13,200nM:n=3)は、耐性を獲得しなかった症例の血中濃度の平均値(5,711nM:n=3)に比べ高値であった。プラバスタチンとNFV、EFVを併用した症例について検討した。ラットを用いてSQVの体内動態に及ぼすエタノールの影響について薬物動態学的検討を行った結果、経口投与実験では、エタノール処理による血漿中SQV濃度の顕著な低下が観察された。IDV/RTV療法について検討した。IDV/RTV(800mg/100mg)では、RTVによる副作用は軽減されるが、CmaxがIDV単独投与よりも高値となり、腎結石および腎障害が生じやすい傾向が認められた。IDV/RTV(400mg/100mg)の有用性が示唆された。