HIVそのものに対する治療法として実効を示しているのは、抗HIV療法である。

わが国において1995年以前の抗HIV薬はAZTとddIの2種類に過ぎなかった。

その後、2001年11月時点においては16種類が認可されており、これらの抗HIV薬が画期的な治療効果を現してきている。

抗HIV薬は、HIVに固有の酵素をターゲットとして、ウイルスのライフサイクルの異なる地点に作用するもので、下記の3つの分類に分けられる。

  1. 核酸系逆転写酵素阻害剤

  2. 非核酸系逆転写酵素阻害剤

  3. プロテアーゼ阻害剤

抗HIV薬の作用点

 


(核酸系)逆転写酵素阻害剤

感染細胞内でウイルスRNAを逆転写する酵素の働きを妨げる。抗HIV薬の作用点と一緒に逆転写に必要な酵素様の化合物を結合させてウイルスRNAのDNA複製を阻害する。

薬剤名
商品名
一般名
AZT(ZDV) レトロビル ジドブジン
ddl ヴァイデックス ジダノシン
ヴァイデックスEC ジダノシン
ddC ハイビット ザルシタビン
3TC エピビル ラミブジン
d4T ゼリット サニルブジン
AZT/3TC コンビビル ジドブジン・ラミジン
ABC ザイアジェン アバカビル

 


(非核酸系)逆転写酵素阻害剤

逆転写酵素と直接結合してRNAのDNA複製を阻害する。

薬剤名
商品名
一般名
NVP ビラミューン ネビラピン
EFV ストックリン エファビレンツ
DLV レスクリプター デラビルジン

 


プロテアーゼ阻害剤

感染細胞のDNAに組み込まれて産生されたHIV前駆体蛋白質からプロテアーゼ(蛋白分解酵素)と構造蛋白質を生成する過程を阻害する。

薬剤名
商品名
一般名
IDV クリキシバン インジナビル
SQV インビラーゼ メシル酸サキナビル
フォートベイス サキナビル
RTV ノービア・ソフトカプセル リトナビル
ノービア・リキッド
NFV ビラセプト ネルフィナビル
APV プローゼ アンプレナビル
LPV・RTV カレトラ・ソフトカプセル
カレトラ・リキッド
ロピナビル・ リトナビル