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救済検診事業・血友病包括外来

患者支援調整職 大金美和

1996年の薬害エイズ訴訟の和解を受けて1997年4月に設立された当センターには、薬害によりHIVに感染した患者さんに対し、最先端のHIV医療を恒久的に提供していく使命があります。

薬害発生当初と比べて抗HIV療法は大きく進歩しましたが、いまだ薬剤服用に伴う多くの課題が残されています。また、治療の長期化に伴い「服薬疲れ」などの相談も寄せられます。エイズ関連疾患による入院件数が激減している一方で、重複感染したC型肝炎ウイルスに起因する重篤な肝疾患(肝硬変、肝癌など)による入院例、死亡例が全国的にも報告されています。加齢に伴い、「生活習慣病」「関節障害」などの症例も増えました。

全国の薬害の患者さんにおいては、状態把握のため定期的に検診を受けていただくことをお勧めしています。当センターでは2011年9月に血友病包括外来を開設し、整形外科、リハビリテーション科、消化器内科、精神科など関連各科の協力のもと診療・ケアを行っています。個人の病状に合わせた診察・検査を外来または入院で行い、その結果にもとづき、それぞれの方に最適な医療を提供できるよう努力します。また救済検診では、医療・福祉の連携により日常生活上の問題に対する最適な介護・福祉サービスを検討するほか、必要に応じて心理療法士によるカウンセリングを行うなど、心身ともに包括的に支援することを目指しております。

毎年、社会福祉法人はばたき福祉事業団、リハビリテーション科スタッフ等と共同で、薬害の患者さんが集う検診会(関節評価)を開催しています。今後も薬害の患者さん同士が情報交換可能な会を企画していきますので、是非ご参加ください。

検診・各種相談をご希望の方は、救済医療室(直通:03-6228-0529)までお問い合わせください。

医療スタッフへのお願い

薬害HIV被害者1,432名のうち、現在の生存者は729名です(厚生労働省委託事業 血液凝固異常症調査 平成27年度報告書より)。患者同士のつながりが薄く、必要な情報が行き渡らず、孤立する方が増えています。ご所属の施設に通院中の薬害の患者さんがいらっしゃいましたら、「救済検診」をご紹介いただき、情報提供の機会を作ることにご協力いただけますと幸甚です。